黙ってオレのモノになってね。
「薬飲んだの?」
「飲んだ」
「何か必要な物ある?」
「愛」
「・・・他は?」
「愛がたくさん詰まった温もり」
「美神君...本当に風邪?」
「ゴホゴホ...寒い」
「ほら布団に入って寝よう。寝る部屋は?」
咳をしながらチラリ斜め右にある部屋に視線を移した。
「歩ける?」
美神君がコクリと頷きヨタヨタ歩き出したから
横に立ち肩を貸し寝る部屋に入ると目の前にあるベッドの上に座らせ
「水分必要だよね、持ってくるから冷蔵庫勝手に開けてもいい?」
コクリと頷いた美神君を後ろに部屋から出ると冷蔵庫を開け
ミネラルのペットボトルを取り出し戻ると美神君がベッドの中に入り私を見つめる。