黙ってオレのモノになってね。
「気にしないで」
「そうなの?ゴホゴホ」
「ほら、酷くなって来たよ、ゆっくり目閉じて」
「あのさ...入院するかもしれない」
「ど、どうして、タダの風邪でしょ?」
「オレ、体が弱くて」
良く見ると、目もうつろだし顔色も良くないような?
もしかして見た目は元気そうだけど体が弱いの?って事は
風邪をこじらせたら気管支炎になって肺炎に!?
「薬飲んだんだよね?」
「風邪の方じゃなくて病院の先生が、もうあと少しだって...オレ、ヤバいよな」
美神君がベッドの中に入れていた手を出し両手で顔を覆うと鼻をすすった。