ヒカリノトキ







このときの私は




結構調子に乗っていたと、思う




運命とか、そんなもの信じていなかったけど




こんなときだけ神様に感謝したりして




だけどそんな自分に



自分自身ではっきりとわかったこと




この気持ちは




紛れもない




……スキ




だけどそれと同時に




とても苦しい気持ちにもなった




だって私




好きになってしまった




あんな人を



水島光を




彼があたしを好きになることなんて




それどころか




口を聞いてもらうことさえも




想像すらできないなんて




叶わない想い





こんなにも




こんなにも苦しいんだね





今まで知らなかった




だけどこの苦しみも



胸の憤りも




このときの私にはまだ、心地よくて





考えが甘かった?



ここで諦めるべきだった?





ううん




そんなこと、できなかったね







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