絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
この真っ暗で


ぐちゃぐちゃの世界で


独りぼっちだった僕の前に


差し伸べられた大きな手。


手を伸ばして掴んだ。


ものすごく、あったかくて


目の前に先生の笑顔。


先生はギュッと抱き締める。


俺はどこにも行かないよって…。


暖かくて心地よかった。


でも僕はもう出られない。


このぐちゃぐちゃの世界から。


だから、先生の耳元で



さよならを言って


大好きな先生に背を向けて


今、歩きだす……。
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