絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
【遠足でのこと…覚えてる?僕が足ケガした時、先生が僕の手当てしてくれて、話したよね…?あの時、僕は先生のこと好きになったんだよ……。あの日は、あの場所は僕の宝物なんだよ…】

一瀬……お前はそこにいるんだろう?


頼むから…そこにいてくれよ…。


【先生…ホントにありがとう。こんな僕に優しくしてくれてありがとう。先生が担任でホントによかった。…先生、自分を責めないでね。先生のせいじゃないから。僕自身が弱いせいだから…】

こんな時までお前は俺の心配か……?


それにお前は弱くない…!

強いんだぞ…お前は。


優しすぎるだけなんだよ…。

【こんなに長く書いてごめんね…。読んでくれてありがとう。最後に、約束守れなくてごめんね。さようなら、大好きな先生。】

一瀬……絶対助ける。


さようならじゃないぞ…。

もうちょっとだから、待っていてくれ。


…生きていてくれ。
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