絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「お前のっ…悩みはよくわかった…。苦しかったなぁ…つらかったなぁ…助けてやれなくてっ…ごめんなっ…。今までよく頑張ってきたなぁ…。」

……先生っ。


読んでくれたんだ…手紙。

「先生はっ…助けてくれてるよっ…いつも…嬉しい気持ちにさせてくれる…。ありがとう先生…」


「俺は…今までと変わらないよ…。どんな一瀬でも、一瀬は一瀬だ…。俺の大事な生徒に変わりはない。」

ああ…

ホントに死ななくてよかった…。


今…めちゃくちゃ幸せ…。

「お前にとって俺が…大きい存在だとは知らなかったよ…嬉しかったよ…。お前に嫌われてるって思ってたからさ…。」

そうだったんだ…。

ごめんね…先生。

「俺もお前のことは好きだ。俺の…大事な生徒なんだから。」


そっか……。


僕の告白は、先生として好きってことになってるんだ…。


それはそれでいいけど…。

「だから…」

先生は、僕の肩を持って、真剣な顔になった。
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