絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
鍵を開けて部屋に入ると、静かだった。

「ただいま〜!一瀬?」


返事はなかった。


リビングに入ると、一瀬はソファーで寝ていた。


ホッとした…。


なにかあったんじゃないかって心配した。


ん……?部屋っ……。


片付いてる……。


溜まっていた食器も洗われていた。


一瀬…お前がしたのか?


静かに寝てる一瀬の横に座る。


「ありがとな…一瀬」


そう言って、一瀬の髪をなでる。


この寝顔……。


本当に似てる……。


「………桜井。」

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