絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「一瀬どうした?元気ないぞー?」


いつものように気づく先生。


そしていつものように、キュン…。


「ううん!ちょっと体育で疲れただけ〜!あと二回勝てば優勝だね先生!頑張ろっ!」


先生はニカッと笑顔で、僕の頬を左右逆にひっぱった。

「顔が笑ってない!もっと笑え!お前の笑顔はそんなものじゃないぞ!」


触らないで先生…。


今、身体中


好き…好きって、連呼してる。


頬が熱いよ…。


「今日はゆっくり疲れをとれよ!……あと、いつでも電話待ってるから。」


まだ一回もかけてない電話。


大丈夫…今は何もないよ。


今は……何も。


気になるとすれば、僕の頬を先生がひっぱった時に見えた…。


教室から僕を睨む


秋野ゆみ……。


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