絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
学校をでて、校門を出たぐらいの所で、誰かが頭を叩いてきた。

「いったぁ!!」

振り返ると、そこには俊がいた。

「久しぶり〜!!なに俺を置いていってんだよ〜!」

「え?だって俊、部活っ…」

「残念っ!明日の歓迎遠足のために、今日は休みでした〜。」


あっ、そうか。
明日は遠足だっけ…。
ていうか、始業式の次の日が遠足だなんて、早すぎ。

「あ!おやつ買いにいかないとっ!」


「行くか〜!バナナはおやつに含まれませ〜ん!(笑)」

俊…。
一番の親友。

クラス離れて、絡めなくなるかもって、ちょっと心配してたけど…。

今のバナナの話で、なぜかその不安が消えた。

< 23 / 347 >

この作品をシェア

pagetop