絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
先生と話す井上達。


僕は少し後ろで地面とにらめっこ。


「何?二人って付き合ってんの?」


「ちょっ…そんなわけないでしょうっ!見回りよ見回り…!」


井上の質問に明らかに動揺している小島先生。


好きってバレバレだよ…。

「…なぁ一瀬は具合でも悪いのか?」


僕の様子に気づいたのは、もちろん川上先生。


「…ううん!さっき射的で欲しいもの取れなかったからぁっ…。」


とりあえずそう答えた。


『嫉妬してます。』なんて言えるわけないし。


…ねぇ先生。


どうしてそんな悲しい顔をするの…?


また見透かしてる…?


「先生達ホントに見回りしてるの…?かき氷食べてるし、なんか純粋に二人で夏祭り来たみたい!」


…え?


僕は何を言ってる…?


「そんなんじゃ何かあった時、見逃しちゃうんじゃない!?」


みんなの視線が僕に集まった。


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