絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
気がつくと一瀬は文化委員を見ていた。


何とも言えない顔をしていた。


俺はちょっと…見たいかも。


「一瀬とか適任じゃん!かわいい顔してるし。」


「女っぽいしね〜!」


女子の嫌み。


「お前がかわいいからひがんでるんだって!」と男子の面白半分のフォロー。


こういう攻撃も受けてきたのか。


一瀬は「ははっ…」と苦笑い。


つらいだろうな…。


世の中の偏見は厳しい。


逃げ続けることは、きっと想像を絶するつらさなのだろう。


心の支えが必要なはず。


その役目は間違いなく俺の役目。


俺が一瀬を支えていかなきゃいけないんだ。


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