絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「なんで別れたんだよ?」


黄色のペンキを井上に渡しながら藤田が聞いた。


「野球でなかなか会える日が少なくなってさ…。だんだんギクシャクしてきて、そのまま別れたんだ」


チラッとだけ先生を見た。


先生はみんなの様子を後ろから見ていた。


まだ先生ともギクシャクしたまま……。


前みたいに仲良くしたい…。


素直になれば楽だってわかってるのに、なんでなれないんだろうね…。


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