絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「一瀬…ごめんな」


どうして、謝るの…?


謝らなくていいんだよ先生。


「こんな俺を好きでいてくれてありがとう…。ありがとうな、一瀬」


『ありがとう』…。


僕はその言葉を全く予想していなかった。


…すごく嬉しい。


「僕ね…もっとっ…違う言葉を予想してた…。ありがとうって言ってもらえるとは思わなかったっ……。その返事だけで…充分幸せ…だよっ…」


先生に恋して本当によかった。


初恋がこんなに、こんなに幸せなキモチで終われるなんて…思わなかった。


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