絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
…どうして?


どうして小島先生と二人で、ここに来たの?


どうして僕を指名したの?


「ご注文……は。」


「たこ焼きと……先生はどうします?」


「あ…じゃあ、ウーロン茶で…」


先生は僕の顔を見なかった。


「凄いですね〜!これが先生のクラスのメイド喫茶。大繁盛してますね!」


嬉しそうに先生に話しかける小島先生は、チラッと僕を見た。


「一瀬君…ホント似合ってる。かわいいわねぇ。………男なのに」


嫌みったらしく言った小島先生に、この時初めて腹が立った。


「そういう風に言わないでください小島先生。ごめんな、一瀬。」


川上先生が謝ることないのに…。


「いいんだよ…本当のことだし。」


小島先生を見ると、凄く嫌な顔をしていた。


この場から早く離れたくて、「ごゆっくりどうぞ」と言って、注文を出しに言った。

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