絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
先生のやさしさ
しばらくすると、安西が戻ってきた。でも僕の所へは来なくて、そのまま俊達の加わった。
救急箱も持っていない。
なんで…
なんか悲しくなってきた。
独りって、こんなにさみしいんだね。
「お〜い!一瀬!!大丈夫かぁ!?」
川上先生が、救急箱を持って走ってきた。
「先生…。」
「足、見せなさい。」
ジャージをめくって足を見せると、足首の所が青くなっていて、膝は擦り剥いていた。
「うわぁ〜こりゃ捻挫してるよ。膝はまぁ、大丈夫かなぁ…。」
先生が足首を触った時、若干痛みが走ったが、それよりも…。
足を見せていることの恥ずかしさを、必死に抑えていた。