絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「ありがとう先生。もう大丈夫…。元気でた」


「それならよかった。修学旅行、楽しもうな!じゃあ、おやすみ…」



「おやすみ…先生」


先生が切ったのを確認してから切るつもりだった。


でも先生はいつまでも切らなかった。


どうやら僕と同じことをしているみたいだ。


「あはは…同じことしてるなぁ!切っていいぞ一瀬」


あぁ…ホント楽しい。


さっきまでのつらさが嘘みたい。


電話を切った後、涙が溢れた。


先生と電話できたことが嬉しくて…。


先生の声も、コトバも、全てが僕の元気の源。


大好きだよ先生…。


いつもいつも、こんな僕を助けてくれてありがとう…。


ホントにありがとう。

< 343 / 347 >

この作品をシェア

pagetop