絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
家に帰って、お母さんに内科検診のことを話した。

「明日学校休むから。」

そう言って、部屋に戻ろうとしたら、

「ねぇ…まだ、無理なの?先生に話してみたら?」

お母さんはそう言ったが、聞こえなかったことにして、何も答えないで部屋に戻った。


―まだ…?

無理に決まってるじゃん。

先生に話せ?

話せるわけないじゃん。


話せたら、今ごろ悩んでないよ。


何にもわかってない。



ベッドに倒れこんで、ため息を一つついて、天井とにらめっこ。

もう習慣になってる。


―………。

「先生……。」

諦めなきゃって、さっき思ったばかりなのに、もう先生のこと考えてる…。


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