絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
翌日、母親に叩き起こされた。

「今日休むって言ったじゃ…」
「先生から電話よ!」

一気に目が覚めた。


先生……?

何かな……?


受話器を持つ手が、少し震える。

「…もしもし?」

「一瀬…どうした?来ないから心配したんだ。休むのか?」

胸が苦しくなる…。
先生………。

「うん……休みます。頭、痛くて……。」

ありきたりな理由。

「……そうか…。自分で、病院に行って内科検診してもらわないといけないからな…。」

うん…知ってるよ。

1年の時も、そうだった。

でも一人な分、百倍マシ…


みんなの前で、脱ぐなんて、絶対無理……。



< 52 / 347 >

この作品をシェア

pagetop