絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「10分練習したら、トーナメントだからなぁ!前にトーナメント表があるから、見ておくように!今日は、二回戦までだ!」


うぅ……


どうしよ…恥ずかしい。


「一瀬!練習するぞ!」

腕まくりをして、はりきっている先生。


ポーン…ポーン…ポーン…。

他のペアは盛り上がっているのに、先生と僕は、ずっと無言……。


意識するからダメなんだよね…。


いつも通り、接すれば大丈夫……。

「先生真剣すぎ〜!緊張しちゃうじゃん!」

テンションを無理やり上げて言った。

「言っとくけど、優勝狙うからなぁ!」


そういう先生の、熱いとこも好き…。


どうしよう…


どんどん好きになる。


胸の苦しさが、強くなっていく。
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