絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「俺…天道が不良だって知らなくて…話しかけただけなんだ…。いつもの感じで。そしたら天道に…トイレに呼び出されて…仲間呼ばれて…」


俊の目には涙が浮かんでいた。俊は続けた。

「それで…ボコられて…今ではパシリとか、金要求されたりするんだ…。それでみんな俺を避けるようになって……。」

俊は泣き出した。


俊……ごめんね…。


気づいてやれなくて…。


やられてたなんて……


顔の傷も足のアザも


聞いても、部活でケガしたんだって言ってたよね…。


なんで少しも疑わなかったんだろう…。


僕に心配させないように


僕と親友でいるためについた嘘を…。


俊はどんな気持ちで言っただろう?

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