絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
体育館裏に行くと、天道の他に五人いた。


髪染めてるし、ピアスつけて、タバコ吸ってる…。


ホントに不良……。


いざ目の前にすると、足がすくむ。


手が、足が、全身が震える…。


「よぉ…池田じゃん。今は別に何も用ねぇけど?…で、てめぇは誰だ?」

六人全員が僕に睨みをきかせる。


恐れるなっ……。


先生の顔が、頭によぎる。

ニカッて白い歯を見せるあの笑顔…。


こんな時まで、あの笑顔に勇気をもらうんだ。


俊は僕の3歩後ろで震えてる。


大丈夫だよ俊。


僕が守るからね。


睨みに負けないように、天道の目をしっかり見つめた。
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