絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「僕は…俊の友達の一瀬。もう…俊に何もしないでほしい…。俊にもう…絡まないで…。」


ちゃんと目を見たまま、言えた。


天道は、一瞬ポカンとしたが、すぐに笑いだした。


つられて、仲間も笑う。

「こいつ『僕』って言ってるよー!かわいい顔して、おぼっちゃまかよー!!」
大声で笑ってる。


何がおかしいの…?


ちゃんと話聞いてる…?


天道の目からそらさず、さっき以上に強く、見つめる。

睨むとは、似ているようで違う。


天道はその目に気づいたのか、笑いを止めた。
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