大キライなアイツ。

あつかった〜。人口密度が高い体育館とは違い外は涼しかった。アクエリがなくなったので自販機に買いに行くことにした。ちょうどボタンを押したら売り切れの表示に変わった。あっぶな…アクエリも買え、体育館に戻ろうとしていたら、女の子がばててしまったらしく、休んでいた。「大丈夫ー?飲み物もってないの?」「それがなくなっちゃって…」「じゃあうちアクエリ買ってくるよ!」あ。アクエリ私のが最後なんだよね…「これ…よかったらどうぞ?」「え、いいんですか?」「いいですよ!」「助かります!ありがとうございます!」その人達のゼッケンには神村学園と書かれていた。私の併願で受けたとこだ。「桜庭大丈夫かー?」「あ、先生、大丈夫です」「この方がアクエリをくださって…」「おお、そうなのかありがとな」「いえい……!?」そこには神村学園の先生ともう一人ゼッケンに神村学園と書かれてあるアイツがいた。え。なになに。「あれ、どっかで会ったことあるような…」先に言葉を発したのはアイツだった。
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