【短編】もしも貴方が

5月【亜紀】

やたら達也は近付いてくる。

今までは祐司と居ると必ず。
最近は一人で居るときも話し掛けてくるし、私を見かけただけで手をふってくる。


そんな達也は可愛いと思う。

まるで人懐っこい犬が尻尾をふるように
まるで私がエサを持っていると思っているように
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