【短編】もしも貴方が
「あっちゃん、今日俺ん家来いよ」

いつもの祐司から想像できないくらい強い声。
震えてた気がする。

「オムライス作ってよ」
祐司はいっぱいに笑い、約束ね、と言い残して教室を出た。

そしたら達也が入ってきて
「俺もあっちゃんのオムライス食べたいんだけど?」
と言ってきた。

「彼女に作ってもらいなよ」

少しキツく言いすぎた気もしたが、言い直すつもりもなかった。
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