【短編】もしも貴方が
「話って?」

「うん…」
達也は言いにくそうにしていた。

「俺に彼女できたこと、どう思う…?」
随分変な質問だ。
「良いんじゃない?」
嘘だけど。

「本当に?」
達也が私の頬に触れる。その場所から一気に温度があがる。

「なんでさ、あの時やめろ、って言ってくれなかったの?」

あの時…
別れた話を聞いた日か…
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