RAINY


下を見ると,水溜まり。

前には…


『コンニチワ♪』

レイニー。


「っ!!」


走り出した私を見て,レイニーはニィッと笑い,走る。


「ケイさん……!!」


ケイを探し,階段を上がる。


ドコにも居ない


「ケイ……!」


その時,何かに躓いて,転んだ。


「いた……」


レイニーはもう近い。


「助け……」


その場で丸まった時,


「レイちゃん…?」


前にはケイが立っていた。


「ケイさん,逃げて…」


ケイを探して,助けて欲しかったのに
これじゃあ矛盾している…


「むぅ…どうしたの…?」

「レイニーが…」

―ひた


もうすぐ後ろに迫っていた。


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