RAINY
「レイニーってあれ…?」
《そう,好きな人と繋がる変わりに一ヶ月後に魂を狩りにくるやつ》
…もしこの足音がレイニーだとしたら…
私はとんでもないものを
家に上がらせてしまったのかもしれない。
─ひた…
階段を上がる音がする。
(…マズいかな…)
私は急いで鍵を閉め,服を着替える。
白くて長いコート,
ハイネックで薄ピンクのセーター,
赤いチェックのミニスカート,
黒のハイソックスに
黒のニーハイブーツを着用。
まぁ,ブーツは履いてないけど…
そして,服を何着かと,
ケータイ,勉強道具,制服を持ち
家出をする。
置き手紙は机の上。
ここは二階だが,いざ知れず!!
私は窓を開け,雨が降ってるにも関わらず,荷物を持ち,
ブーツを履き,飛び下りた。
─どすんっ
鈍い音がして荷物が地面に私より早く着く。
私はその荷物を利用し,着地する。
「さて,どこに行こう…」