君の声


「……!」


目の前の人は、必死に口をパクパクしている。

必死なことはわかるけれど、何を伝えたいのかがわからない。



初めての経験に、どう対処すべきかわからなかった。

だからとりあえず、いつまでも私の上にいるそいつの頬目掛けて右手を振るった。

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