君の声



「今からですか?」

部活後、部長が帰る準備をする私に話しかけてきた。
体育館の外に出て話がしたいとのことだ。

「そ、ちょっとだけでいいから」

「いいですけど。何の用ですか?」

「それはまぁ…その時わかるよ」

部長は照れたように頬を掻きながら言った。


私、何かしたっけ。
頭を捻っても、ここ最近やらかした覚えはない。
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