君の声



ベッドで眠るナオちゃんを見た。

いつもしっかりしてるナオちゃんのマヌケな寝顔はすごく愛らしい。


今はまだ、ナオちゃんのこの表情は俺しかしらない。

そう思うと少しだけ安心した。



“ナオちゃん”


愛しい彼女の名前を口に出す。

……だけどその言葉は、誰の耳にも届かなかった。

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