君の声

「さっき起きたら声が出なくなってた?」

紙に書かれた文字を読む。
急いでる宮村の字は汚くて、まるで暗号だ。

「えっと…“そんなことよりもナオちゃんの寝顔が可愛くてムラムラした”…?」

コクコク頷く宮村をグーで殴った。
何を読ませてんの。

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