貴方に私は見えていますか
中3で初めて彼氏が出来た




嬉しかった





一緒にデートしたりもした





その頃の私は黒髪ストレートを最大限に活かして和な美少女だった
お洒落だったしスタイルもよくてメイクもきまってて。
女子からも男子からも憧れの的だったことは自分でもわかった




でもあるとき





彼氏に会いに行こうと彼の部活の部室の前に行ったとき話し声が聞こえた



「なぁほんとにまなちゃんおとせたんだなww」

「やっぱお前すげぇやw」

「やっぱプレイボーイは違うねえ」

なんのことかわかんなかった
でも次の瞬間彼は

「賭けに勝ったということでちゃんと約束の金額なー」
「一人5000円w」

え…?
賭け、、、?
私と付き合えるかっていう賭け..…?
お金…もらうための…か…け…



戸惑いを隠せなくてドアの前で震えて動けなくなっていた


そうこうしてるうちに中から人がでてきた




「あれ?まなちゃんじゃーん」

「いつからいたのー?」

私の彼はというと

「どしたまな?なんかあったのか?」

とまぁよく平然とわたしに話しかけますわな

私がなにかを知ってしまったのを察知した友人は

「まなちゃん…もしかして…聞いてた?」












「うん、全部ね」
「私はどっぷりプレイボーイの賭けにはまったわけね」




頑張った
頑張ったよ
強気で悲しいかおしないで
プライドを守った
走った
走った
とにかく家に帰りたくて
走った
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