貴方に私は見えていますか
「きりーつきおつけーれいっ」





なんとも気合いの入ってない担任の号令





ここまでは通常だ。なにも変わらない。




そう…ここからだったのだ。





「今日は女性群に嬉しいお知らせがありまーす」




ニヤニヤしながらのこの報告に女子たちはざわめく。




まぁ、私にはありさしか友達なんていないわけで、席が離れてるから騒ぐ人がいないっていうのが現実。
でも内心ちょっと興味があった





「転校生が入ります…男子の!」





先生の声が教室中に響き渡った3秒後、





「キャーーーーーーーーー♡」

「イケメンかな!?イケメンこい!♡」




と、女子らの歓声。



私はというと、なーんだ。そういう感じね。私には関係ない。といった感じ。

















だって、もう恋はしないって決めたんだから。






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