イケメン男子と清楚女子のヒ・ミ・ツ。
それからは早かった。



俺の右足の捻挫は少し悪化したが、瑞樹の足の方は無理せず、順調だった。



だが、日は完全に落ちて、現在の時刻午後6時30分。


やがて目の前に、大勢のバスや人が見えてきた。




俺たちは「五合目・中継地点」と書かれた看板の横を通り過ぎた。



「着いた…」



急に肩の力がガクッと抜け、その場に崩れ落ちそうになるが、何とか踏みとどまる。



とりあえず…翡翠たちを捜さないと…


きっとこの時間なら、もうここに帰ってきているだろう。



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