イケメン男子と清楚女子のヒ・ミ・ツ。
「さぁみんなー!もうすぐで八合目着くぞー!」


そんな杉下先生の声がほんのかすかに聞こえた。


ちなみに先頭にいる杉下先生の姿はすでにもう見えない。


というか他の班も見えない状態だった。


「あともう少しで八合目か…」


「そういえばさ…」

真顔でなおも歩き続ける翡翠が、俺に眉を寄せた顔を向けてきた。


「マリアたち…大丈夫かな…」


「たしかに…これだけ霧が深いといろいろと危なそうだよな」


「だよな…」

「でも向こうも頑張って歩いてるさ

多分この時間だともう八合目に着いてるだろ」


瑞樹ちゃん達のクラスは、最後尾である俺たちのクラスより二つ前に出発していた。


だから今頃着いているころだろう____。
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