イケメン男子と清楚女子のヒ・ミ・ツ。
**瑞樹side**

私もマリアも七合目あたりからヘロヘロだった。


担任の石井先生もいつの間にか最後尾に来ていて、置いていかれていた。


それでも私たちはクラスの先頭にいて、クラスで1番最初に八合目に足を踏み入れることができた。

「ふーっ、疲れたー!」


マリアは八合目と書かれた看板に寄りかかり、大きく伸びをした。


私は看板の隣にあった石に座り、霧がかかって何も見えない空を見上げた。


「遥くんたち…大丈夫かな…」


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