まだ一緒にいたかった。
story 5
そして、久しぶりのデート当日。
私服で会うのが久しぶりだから、一生懸命選んだ。
もう7月に入って暑いから、ワンピースにサンダルという、真夏の格好。
髪型も30分ほどかけて、クルっと巻いた。
約束の場所に行くと、やっぱり先に神野くんがいた。
神野くんと早く話したくて、見えるとすぐに走り出す。
「ごめん、待った?」
「いや、全然。」