まだ一緒にいたかった。




放課後。


「紗梨ー?」


「永真。」


永真が体育館へやってくる。

今あたしは、球技大会にむけて、練習に励んでいる。
一人でだけど。


「まだ練習してんの?」


「うん。
先帰っててもいいよ。」


「いや、帰んない。
終わるまで待ってるよ。」



< 287 / 429 >

この作品をシェア

pagetop