まだ一緒にいたかった。




もう空はオレンジ色になっていて、天気がいい今日は、夕日がとても綺麗に見られる。


「夕日、綺麗だね。」


「ああ。

でも、もっと綺麗なもん、みれるから。
期待しとけよ。」


「うん。」


冬の夜は早く、ここに来てから一時間たったくらいで、辺りは暗闇に染まった。


「紗梨、大丈夫?寒くないか?」


「大丈夫だよ。」



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