まだ一緒にいたかった。
あたしがそう返事すると、永真は立ち上がって、少し先を指さす。
「見てみ。」
指された方に近づいてみる。
そこからは街中が見えた。
イルミネーションや、家の電気、お店の看板など、たくさんのいろんな色の光が散らばっている。
普段、自分が暮らしている街だけど、そこからみるものとは、全然違って見えた。
「綺麗……、というか、なんかすごい。」
「だよな、俺のお気に入り。
……あと、もう一つ。
空見て。」