まだ一緒にいたかった。
story 14




クリスマスから数日後。
今日は1月1日。お正月だ。


「紗梨ごめん、待った?」


さっきまで一緒に年越しをしていて、これから永真と初詣に行く予定。


「ううん、大丈夫。」


「じゃないくせに。
紗梨の手、冷たくなってるけど?」


そう言った永真は、あたしの手をぎゅっと握ってくれる。



< 333 / 429 >

この作品をシェア

pagetop