まだ一緒にいたかった。
「……いっぱい人いるね。」
神社は、たくさんの人で賑わっていた。
「ああ。とりあえず、並ぶか。」
「うん。」
列の最後に並び、二人で順番を待つ。
数十分して、あたしたちの番がくる。
二人で一緒に鐘を鳴らし、手を合わせて願い事をする。
“永真が少しでも長く、元気でいられますように”
“永真とたくさんの思い出ができますように”
“永真と、ずっと一緒にいられますように”
……いっぱいお願いをした。
叶うはずもないお願いを。