まだ一緒にいたかった。




「うん、そうだね。」


「よし。
俺、ここに紗梨大好き、って書くから。」


「じゃあ、あたしも書こうっと。」


二人で一生懸命文字を書き、プリントアウトした。


「……これ、大切にするね。」


「俺も。携帯に送って、待受にする。」


「えっ、それは恥ずかしい……。」


「ははっ。嘘だよ、嘘。
俺だけの紗梨だから、誰かに見られちゃ困るもん。」



< 377 / 429 >

この作品をシェア

pagetop