まだ一緒にいたかった。




その日以降も、昼食のときには藍那が現れて、三人で昼食をとっていた。

でもある日、驚きの光景を見てしまう。


「永真くんっ。
あたし実は、永真くんが好きなんです。」


放課後の教室で、藍那が永真に告白している光景を……。


「そんなこと言われても、俺には紗梨がいるんで。」


「あんな子より、あたしの方がいいと思いますよ?」


「紗梨のこと“あんな子”とか言うな。
てか、紗梨以上の女なんて、いねぇから。」



< 384 / 429 >

この作品をシェア

pagetop