まだ一緒にいたかった。




あたしのお腹には、あたしと永真の子どもがいる。

誕生日に頼んだ、最後のプレゼント。
それが“子ども”だった。
永真は驚いていたけど、あたしの願いを、受け入れてくれた。

そして嬉しいことに、双子だった。
男の子と女の子。


「名前決めた?」


「あたしは考え中。永真は?」


「俺も。」



< 391 / 429 >

この作品をシェア

pagetop