まだ一緒にいたかった。
story 1
「また特進…。」
始業式が終わると、あたしは、クラス表を見て、やっぱりって思う。
うちの高校には、一流大学に進学するための“特進クラス”がある。
別にあたしは、一流大学に行きたいわけじゃない。
でも、成績がいいから仕方無い。
ただ、バカな人たちと一緒にいたくないがために、頑張っただけなのに。
まあ、何を考えても無駄。
とりあえず、教室行こう…。