まだ一緒にいたかった。




「なんでっ?やだよ…。

初めて人を好きになったのに…。
今も、こんなに神野くんのこと好きなのに…。」


「ごめん。」


それ以上、神野くんは何も言わなかった。
あたしは、屋上の扉をあけて、階段をかけおりた。

悪い夢なら覚めてほしい…。
何度そう思ったことか、わからない。

……なんで?なんで?なんで?なんで?
あたしの頭には、疑問しか思い浮かばなかった。



< 81 / 429 >

この作品をシェア

pagetop