あなたと私の秘密の図書室

おつかい??

家を出たところで……
「んで、何処にいけばいいんだ?」
「んーと、○○スーパーが一番近くて便利だから、そこ行こう!!っていうか徹は食材とかの買い物したことないの?」
「いつも雇ったりしてるんだよ。でも最近、結婚して、離れてしまってな…。」
さ、さすがっすね…。
「それからは、どうしてるの?」
「パンとか、買ってすごしてる。」
そりゃ、体に悪い…。
「よし、これからは私が作るよ!」
「ほ、本当かっ!?」
「うん。だって、そればっかりじゃあ、伸長も伸びるもんも伸びなくなっちゃう!」
「ありがとう!よろしくな!!どうせなら毎日家にとまってけよ。星奈ん家の母さんも言ってただろ?」
んー……確かに。そのまま帰ってくのも面倒くさいしな…。まぁ電話して後で決めることにしよう。
「じゃ、とりあえず後で電話して決めてみる。……私的には、まぁご飯とか作るし、仕方ないから泊まってもいいけど。」
うぅ…。素直に泊まっていきたいって言えばいいじゃん、私ぃ…。って、いや、別に、徹が好きだから、とかじゃなくて、むしろ薫ちゃんと聡くんと喋ったりしたいからだそ、本当帰るのがめんどくさいだけだから!……って誰にいってんだろ、私。
「……抱き締めていいか?」
「……!ダメ!!に決まってるでしょ!!」
全く何を言ってるんだ、この人…付き合ってなかったらただの変態だぞよ。…だぞよって何よ?笑まぁ、私語でいいや、私語で。って、何一人でボケツッコミしてんだろ。わー、悲しいやつー。
「ま、今は外だしな。家でな。覚悟しとけよ?」
「ちょ……//」
って、私何赤面してんの!?別に恥ずかしくないのに!もー、やだ…。まだ徹と会って、一日…あれ……!何でだろう、前に会ったような……。徹と一緒にいると、何か懐かしい。
「徹、私徹と前に会わなかった?って、言うか、一緒に居なかった?誰かに似てる気がするの。一緒にいるときの雰囲気が…。何かが似てる…。」
「…そ。前に一緒にいた。毎日一緒に遊んだ。」
やっぱり……。でも、なんで?何で会った瞬間に思い出せないの?徹は……変わってしまったの?
「詳しいことは言わないでおく。いつか、自分で思い出してくれよ。っていうか、思い出す日が来ると思うけどな。ま、そんな真剣に考えんなよ。今は楽しもうぜ!せっかく二人だけなんだからさ!」
ま、確かに、今を楽しんだ方がいいかも。またいつか、思い出してくれればいいって徹も言ってることだし。……って最後の一言余計やろ!
「そういえば、星奈は兄弟いんの?」
「うん。いるよー。兄2人。一番上が真宙(しんら)二番目が陽嗣(ひつぎ)真宙兄ちゃんが大学1年、陽嗣兄さんが高2。性格は…会えばわかる。」
……会えば、ね。ははは。
「ってことは星奈ん家に行く日が来るってことだよな?紹介してくれるんだな!!」
Oh…そういう発想に至りましたか。この
人は本当によくわからない。
「じゃ、星奈が俺の事好きになって、俺に気持ち、伝えてくれたら行こう!!」
あ、なんだかんだ言って、優しいんだね…待ってくれるんだ…。……なんか行く前提になってますけどね。
「う、うん……//」
「ま、待ってるからな。」
キュン…って何キュンって!あの、まだ付き合って1日目ですよ!?すぐ落ちるとかあり得ね!ここは3次元だよー?漫画の世界じゃないのですよー?会って1日目、付き合って1日目で惚れるなど、ないよ!普通。……待てよ、じゃあ付き合って1日目なのにキスしてるよ、抱きつかれてるよ、私!?
……キス…///
「星奈、大丈夫か?顔、赤いぞ?」
くそ、君のせいだよ、バーカ!…ちょ、何この人、何で額に手を当ててくるんですか!?熱くないか確かめてくれるのは優しいけど!
「……大丈夫だし!わざわざ額に手を当てなくていいから!」
「熱い。大丈夫か?((ニヤ」
うわ、ちょ、ニヤってしたよ、この人!ひどっ!わかってるんでしょー?!うわー。
「だから、大丈夫だってば!ほら、行くよ!ほら、早くしないと、晩御飯たべれなくなるからね?!」
……実は食べれなくなることはありません!ってそんなこと言わなくとも知っているので、言いませんよ。スタスタ歩く…けど走ってないので余裕で追いつかれました……っていうか、私逃げてるみたいに思ってるけど、逃げてないからね?!だから、何で誰もいないのに心の中で叫んでるの、私!?あぁ、二次元でもないのに、恥ずかしい…。でも前からの癖だし、今更止められない…はい、ではこれからもそうしましょー!…そう思った私であった!
ま、それはともかく、着きました。……やっぱ話したりしてればあっというまだなー。
「俺はカートひくな。星奈、食材とか選ぶのお願い。」
あれ?御曹司的な人でもこういうこと知ってるんだな。
「どうかしたのかよ?そんな不思議そうな顔して。」
どうやら私はそのそんな不思議そうな顔をしていたらしい。
「え、お金持ちの人たちってあんまり世間のことは知らないと思ってた。」
「少なくとも俺ん家は、一般的な生活してるよ。料理以外の家政婦とかは雇わないようにしてるし、車で送り迎えなんてしてもらったことないし。フツーだよ。」
全然フツーではないよ、それ。ま、世の中には色々なお金持ちがいるってことだよね。と単純におもいました。おしまい。
「あ、着いたぞ。」
意外と短かったなー。ま、そんなもんかな。楽しかったら時間が短く感じるな…。
「じゃ、カート持ってね。かごは2つかな?冷蔵庫の中何もなかったしね。」
本当漫画で見るみたいにカラッとしてたな。カラッと…。
「さて、今日はハンバーグとポテサラ、味噌汁ね。あー、そうだ明日の分まで買っとく?どうする?」
「んー、星奈と毎日買い物とか、よさそうだよな。でもそしたら家に帰ってイチャイチャする時間も削られそうだしな。どうしよかな。でも明日は皆と遊ぶしな……じゃあ、今日は明日の分まで買っとくか。」
「了解。それと、君何で私が君とイチャイチャする設定になってんのかなー?確かに家に泊まるとは言ったけど、イチャイチャするとは言ってない。」
はぁ、君も勘違いがすごいね。
「ま、いいよ。俺がイチャイチャするだけだから。星奈はそれを受け止めてくれるだけでいいから。」
はぁ…。もうやめよ、この話題。っていうか、受け止めないぞ!?拒否るからな!?
「もういい、ほらさっさと買いますよ。」
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