あなたと私の秘密の図書室

in徹の部屋

ということで徹の部屋についた。あ、そういえば勉強の約束してたんだ！そうか、私と勉強するつもりだったのに、約束すっぽかして聡の部屋に行っちゃうから怒ってるのか！なーるほど。そりゃ誰でも約束すっぽかされたら怒るよね…。でも私は徹との約束は忘れてないんだなー。徹の洗い物が終わるまで聡の部屋に滞在しようと思ってただけなんだよなー。でもここは謝って、誤解をといた方がいいよねー！
「徹ごめん!!」
「……やっとわかったか。」
「徹と勉強一緒にするっていう約束すっぽかして、聡の部屋に行ったからおこってるんだよね!?ごめん!!でも忘れてた訳じゃないんだよ？徹の洗い物が終わるまで聡の部屋に滞在しようと思ってただけなの！でもごめん！」
「……は？それはまだどーでもいいよ。だって風呂終わってからするつもりだったし。」
いや、何勝手に風呂入った後って決めちゃってるんですか…。いや、まぁそれでもいいんだけどね？ってどーでもいいってどういうことよ？！他にもまだ怒ってることがあるの？…ってこれには怒ってないのか。
「お前、何聡と仲良くしてるんだよ!?男嫌いだろ？だから俺も安心して家に連れてきたんだし。…それにちゃっかり聡もお前に好意よせてるし。」
……嫉妬？？嫉妬ですか？もしかして嫉妬作戦成功ですか！？
「…嫉妬した？」
「…なんだよ。わりぃかよ！」
おぉー。
「やったー！」
「は？…俺自惚れていいか？もしかしてお前、俺のこと好きだから嫉妬させようとしたのか？」
うーん………わからないんだよね、好きかどうか……
「好きかどうかはよくわからないけど、嫌いじゃないよ？」
「…恥ずかし。」
あ、なんか徹のくせに可愛い…。
「いや、まぁ、別にそこは自ぼれてもおかしくないと思いますよ？嫉妬させたかったのは事実だしね。…それにかわいかったし。」
「よし、じゃ、責任とってくれよな？」
せ、責任!?
「何の？」
「俺に嫉妬させたこと、可愛いっていったこと、だけど？なんか文句あるか？」
いや、めっちゃありますけど？
「ま、俺今から風呂入ってくるから、風呂入ったら、覚悟しとけよ？」
ああああああ！！！！！ もーいやー！と言いたいところだが…おそらく自分が悪いと言うことになっているのでなにも言えない……ちくしょう。